
こんにちは。
もりわきデンタルオフィス 歯科衛生士の安島です。
私事ですが、10月14日から産休に入らせていただきます。
現在も妊娠中で、歯磨きが大変に感じることがあります。
実は妊娠中はお口のトラブルが起こりやすい時期なのです。
妊娠中に起こりやすいお口の変化
「歯ぐきが腫れてきた」「歯磨きすると血が出る」など、妊婦さんの多くが経験します。
その主な原因はホルモンバランスの変化です。
- エストロゲンやプロゲステロンの増加 → 歯周病菌が増殖しやすい
- つわりで歯磨きが不十分になる
- 間食が増えて口腔環境が悪化
妊娠中に口腔ケアを怠るとどうなる?
① 歯周病と早産・低体重児出産
歯周病菌は血流を介して全身へ広がり、子宮収縮を促すため、早産や低体重児出産のリスク因子になることが報告されています。
② 虫歯と感染
進行した虫歯を放置すると、出産後に赤ちゃんへ虫歯菌が移るリスクが高まります。ご両親の口腔環境は赤ちゃんの虫歯リスクに直結します。
③ 産後治療の困難さ
出産後は育児で通院が難しく、授乳中は使用できる薬や処置が限られます。妊娠中にケアを怠ると、後に大がかりな治療が必要になる可能性があります。
④ 全身への影響
慢性的な歯周病は糖代謝や心血管疾患とも関連します。妊娠中は体への負担が大きいため、口腔内の炎症を放置しないことが大切です。
妊娠中にできる口腔ケアのポイント
- 歯ブラシ:小さめを選び、下を向いて短時間ずつ磨く。おすすめは「テぺのタフトブラシ」。(写真1番右)
- うがい:磨けない時は水やお茶で口をすすぐ。アルコールフリーのマウスウォッシュも◎。
- フロス・歯間ブラシ:歯と歯の間のプラーク除去で炎症予防に。
- キシリトールガム:虫歯菌の活動を抑え、リフレッシュにも効果的。
- 定期検診:安定期(妊娠中期)が歯科受診のベストタイミング。つわりが落ち着いたらご来院ください。