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インフルエンザ予防にも役立つ口腔ケア

こんにちは。歯科衛生士の山下です。

急に冬らしくなってきましたら、例年よりもインフルエンザが早く猛威を奮っているようです。

学級閉鎖や休校があり、うちの子供の中学校、高校、大学でもまわりのお友達が感染しているので、身近に迫ってきたのをひしひしと感じています。

 

皆さまは口腔ケアがインフルエンザ予防に役立つことをご存知でしょうか?

近年の研究でお口の中の細菌を減らすことで、インフルエンザの発症率や重症化を抑えられることがわかってきました。

お口の中には700種類以上もの菌がいて、唾液の中に分解酵素を放出しています。

その酵素「プロテアーゼ」「ノイラミニダーゼ」には粘膜の表面を保護しているタンパク質を分解してしまう作用があるため、口の中が不潔になっているとのどの粘膜が荒れてきます。

結果として様々な菌、ウイルスが喉の粘膜から侵入して発症してしまうのです。

 

ある調査では介護施設で高齢者を対象に歯科衛生士が専門的な口腔ケアを実施したところ、従来の口腔清掃をしていた施設に比べ予防接種の有無に関わらず、インフルエンザの発症が十分の一に、

おさえられたという報告が上がっています。

インフルエンザ予防に「お口のケア」が関わっているなんて意外かもしれません。

しかし、おくちは体の入り口。清潔に保つことは全身の健康を守る第一歩です。

これからの季節に「歯科のケア」もインフルエンザ対策への一つとして取り入れてみてくださいね。

 


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